Only1Battle運営本部

Lv1ポケモン限定大会「Only1Battle」の運営ブログです。

【ポケモンUSM】Only1Battle -GOKIGEN- BEST4構築

こんにちは。アトル(TwitterID:lilinist4)と申します。

今回はポケモンUSMLv1限定大会「Only1Battle -GOKIGEN-」に参加し、4位という成績を収めることが出来ましたので、その際の使用パーティの紹介をしたいと思います。

始めに言っておくと、このパーティは詰めが甘く、欠陥レベルの明確な弱点が存在している完成度の低い構築です。
しかし今回主催の生さんのお誘いもあり、運営ブログの場を借りられるとのことで筆を執らせて頂く運びとなりました。
レベル1限定ルールで構築を組む際のサンプルケースとしてお役に立てて頂ければ幸いです。


以下常体

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PT作成経緯

六世代のレベル1限定ルールでは何度か優勝経験はあったもののここ三年程ほぼ一切ポケモンが出来ておらず、ウルトラサンを購入したのも二月半ばで、Zワザの存在する七世代環境に触れるのは初めて、個体準備も環境考察も他の七世代Lv1限定戦経験のある参加者の方々からは大きく後れを取っているという体たらく(しかも昔孵化用に使ってたサブロムのアルファサファイア紛失したりしてた)

当然対戦勘などある筈もないので、六世代レベ1限定戦で主に使っていた「単体で強いポケモンをバランスよく集めて相手のパーティを見てから適切な選出を考える」タイプの対面構築チックなパーティは適切な選出を見抜けないため上手く扱えないと考え避けることに。

七世代に入って強力な積み技を持ったレベル1ポケモンが増えていたこと、実際に積み技をメインにしたパーティが前の大会で結果を出していたことも手伝い、先発起点作り要員→積み技持ちエースというようにある程度選出をパターン化出来る構築を使うことにした。

積みポケモンとしてまずは単純に一番強いと考えられるポリゴンZを採用。
また、ORAS時代のリトルマッチで瞑想コトガで要塞化するペロッパフが猛威を振るったと聞きこのルールでも使いたいと思っていた為採用。レベル1ならペロリームに出来る。
2匹とも一度相手の上を取れれば止まりづらいと考えたため、先発には主に相手のSを下げる+αの仕事をして貰う方向性で考えた。

また、ポリゴンZは二度以上積めないことから、積みポケモン同士の戦いになると不利と考えたため、先発要員は相手の起点作り、積みの妨害が出来るようにしてこちらが先に積めるようにすることを意識した。


詳細


※全員無補正性格理想値

302
ヤミラミ@広角レンズ (NN:Nyarlathotep)
特性:悪戯心
叩き落とす/岩石封じ/挑発/鬼火


いつもニコニコ貴方の隣に這い寄る混沌。このルールでは厳選難度が非常に低い(レベル1ヤミラミは無補正性格の場合どの個体値でも実数値が同じ)

叩き持ち、悪戯心無効などレベル1限定で構築を組む際にあると嬉しい要素を多く持っているためなんかパーティ居るだけで幸福度が上がる。

体の全てが妨害要素で出来ているため基本的には目の前の相手が一番嫌そうな妨害を入れるだけ。
トリルに対抗する手段がコイツの挑発しかないが、ポリゴンZペロリームも時間稼ぎが出来る技を持っているためどうにかなると思っていた(過去形)



叩き落とす
:レベル1限定戦はいかにオレン、きのみジュースを発動させるかの勝負だと思っているのでこの技は出来るだけ採用したい。

岩石封じ:パーティの半分が覚えている。狂気の採用率。前に述べた通り、積みエース2体は一度相手の上を取れれば防御を上げて優位に戦えると考えたため。

もう一つにはミミッキュの存在。採用率トップのポケモンに対し化けの皮を剥がすことしか出来ないポケモンは出来るだけ採用したくない。まぁ結果的にハギギシリはそうなってしまった感があるが。

挑発:色々な面倒な諸々を封じたい(アバウト)。強い技だが結構打つのに勇気が要るのは事実で、やはりオレンorジュースorタスキ辺りを持つべきかとは思った。

鬼火:先制鬼火は正義、外せばお通夜、炎タイプは土下座。

バークアウト:鬼火と併せてより広範囲に盤石に起点作りが出来る。今回は上4つが全て外せなかったので見送り。

自己再生:コイツ単体で詰ませ性能が高まる。今回は役目を鑑みて見送り。

持ち物

広角レンズ
:オレン、ジュース、襷が全て使用済みだったため鬼火、封じをより確実に当てる広角レンズ。封じは命中率100%を超える。
これでも予選二試合目で最初に撃った鬼火を外した。許されねぇ……
ただ、挑発を使う上で「攻撃技撃ってきてもどうにかなる」という保険があるとないとでは大違いなので、やはりオレンかジュースか襷を持たせる方が良いとは思った。

余談だがウルトラサンで広角レンズがBPで交換できなくなっていたせいでウルトラホールで広角レンズを持ったメガヤンマを厳選をするという最高に意味の分からない時間を過ごしてしまった。


050

ディグダ@気合のタスキ(NN:ピピみ)
特性:蟻地獄
大地の力/岩石封じ/置き土産/ステルスロック


ポプ子にするならトゲデマル辺りですかね。

積みエースと言えばステルスロック。他にもプテラグライガーメグロコなどのステルスロッカーを用意したが、蟻地獄と置き土産により起点作り要員として一番優秀なのはディグダだと判断して採用。
選出段階でトゲデマルを牽制出来る点も大きい。ポリゴンZペロリーム共に積んでしまえばトゲデマルは怖くないが、素の状態で対面してしまうと麻痺を入れられてしまう可能性がある。



大地の力
:地震と選択。このルールのディグダはAとCの数値が同じ。
BD実数値7に対してはダメージに差は出ないが、6に対しては地震の方がダメージが出る。
しかし大地の力でもクレッフィコータスなどを確定で仕留める火力は確保できていること、リフレクターを貼ってきた壁クレッフィを瞬殺出来ること、鬼火を入れられても火力が出せることを評価して大地の力を採用。

岩石封じ:二回目。3位決定戦で初手から外した結果目の前が真っ暗になった。お前お前お前お前お前

置き土産:起点作り兼相手の妨害に。さっさと退場出来る点も吉。

ステルスロック:ポリゴンZペロリーム共に頑丈タスキが致命傷になるわけではないため、先発の1ターンを消費してステロを使う意味があったのかは疑問。

地ならし:地震と岩石封じを足して二で割った技。命中100は魅力的だが地面技の火力も岩技も欲しかったのでスルー。

不意打ち:技が貧弱過ぎてほぼ選択肢が無いが、やるとすればステロをこれに変えるか。タイマン性能は上がる。

地割れ:テロ

持ち物

気合のタスキ:ミミッキュのじゃれ→かげうちを耐えられる輝石も候補だったが、不意のZ技にも安心なタスキに軍配。


776
バクガメス@オレンのみ(NN:タラスク)
特性:シェルアーマー
大文字/岩石封じ/ほえる/鬼火


宝具強化おめでとうございます。

レベル1限定戦で使われる為に生まれて来たような種族値をしているポケモン。大会前にヒートロトムが話題になっていたためそこに強い枠として採用。ヒトム側からの有効打がほぼ存在しない。
それだけでなく優秀なタイプ、B実数値8とオレンのみ、鬼火による物理との殴り合いにおける強さから先発としてかなりの安定感を誇った。

ほえる以外命中不安技で固まっているにも関わらず試運転、大会本番に渡って一度も外さなかった自覚の塊。
ディグダなどと一緒に居るのを見て殻を破る型だと思われたらいいなーみたいな狙いもあった。
ただ、予想外に強過ぎて相手を弱らせて後続に繋ぐつもりがしっかり相手を倒してしまい二匹目を中途半端に弱らせることしか出来なかった、みたいな場面もあった。ダメじゃん。



大文字:D実数値6へのダメージを重視するなら放射、D7へのダメージを重視するなら文字、みたいなイメージ。好みの問題。

岩石封じ:三回目。後ろにつなぐ技兼ヒトムへの打点。

ほえる:最強の妨害技。こちらより先に積むことは許さない。剣舞持ちに鬼火を入れてチャラにした後にもう一度剣舞を積んできたところでほえるのが気持ちええんじゃ。

鬼火:Bが固いこのポケモンでオレンを盾に鬼火を入れる動きは非常に強かった。

地ならし:ヒトムへの打点が欲しかったので岩石封じを優先。

ドラゴンテール:退場技は絶対に外したくない。

持ち物

オレンのみ:出来るだけ選出率が高いポケモンに持たせたいアイテムだったので、先発で幅広い相手と戦えるバクガメスに持たせたのは正解だった。
ジュースとオレンどちらを持たせるかだが、自分は虫食いを受けにくいポケモンにオレンを渡すようにしている。


779

ハギギシリ@いのちのたま(NN:サンゴッド3)
特性:頑丈顎
サイコファング/アクアジェット/リフレクター/光の壁


♪ギシギシ歯ぎしりギシギシ♪

前準備なしに高火力を出せるポケモンが一体くらい欲しいと思い、Z消費も積みも無しに命中100%で等倍H12B7を超高乱数で持っていける頑丈顎ハギギシリをチョイス。
壁展開に対する保険になる点も非常にポイントが高い。

孵化して技構成を考えていると「コイツサイコファングアクアジェットだけでほぼ完成しているのでは……?」という思いが沸き上がり、何か面白い技を覚えないかと調べてみるとなんと壁を貼れることが発覚。

起点作りとしても動けるじゃんみたいなテンションで両壁採用。相手の壁割って逆に自分が壁貼れたらなんか皮肉で面白そう。そんな場面は無かった。



サイコファング:強ォォォォォいッ説明不要!!

アクアジェット:あると便利ですよね先制技。

リフレクター、光の壁:別の奴が壁貼ってこいつが剣舞とか普通に強そう。

持ち物

命の珠
:つよい。


474
ポリゴンZ@ノーマルZ(NN:ヲタク)
特性:適応力
10万ボルト/悪の波動/テクスチャ―/自己再生


適応力のあるヲタク。
テクスチャーで化けるタイプとしては麻痺で止まらなくなる電気を選択。適応力C一段階上昇10万でミミッキュ(H12D7)確定1発の超火力。

とても強く唯一のZ持ちということもあり選出率は100%。だがそれだけにもっとポリゴンZの弱点をカバーする形で回りを固めていくべきだった。



10万ボルト:メインウェポン兼電気タイプに化ける用。火力、命中、範囲に全てにおいて申し分ない。

悪の波動:冷凍ビームと迷ってこちらを採用。ミミッキュの皮剥がしつつ怯ませられたらなーとか思ってた。結局一回も怯ませることはなかった。

テクスチャー:一回しか使えないことを除けば最強の積み技。

自己再生:積んだ後のポリゴンZに対して襷やチョッキ持ちで耐えて削る→先制技で処理 を許さない。

冷凍ビーム:無難にこっち採用すべきでしたね…

騒ぐ:身代わり貫通。どちらかというとノーマルZヲタクダッシュするときに採用する技か。

アイアンテール:鋼タイプになれるぞい!

持ち物

ノーマルZ
:まぁこれしかない。

685
ペロリーム@きのみジュース(NN:SCP871)
特性:軽業
ドレインキッス/瞑想/コットンガード/みがわり


オブジェクトクラスKeterのクソケーキ。
BもCもDもSも全部上げたい欲張りセット。腹太鼓型は確かに圧倒的な突破力があるが、止まる相手にはあっさり止められるイメージがあったためこちらを採用。
身代わりの存在でポリゴンZより更に妨害に強い感がある。叩き落とされても軽業は発動する点もベネ。

採用を決めた段階では最強のポケモンではとすら思っていたが、実際に本番が近づいて考察や試運転を重ねるにつれて本領発揮までの遅さが気になり始め、そのことから実戦ではあまり選出出来なかった。
AとCに差が出づらく両刀ポケモンが多いルールであることも向かい風だろう。ただ、きちんと相手を選んで場を整えることが出来れば想定通りの要塞っぷりを発揮できるポテンシャルのあるポケモンではあった筈。考察不足でしたね。



ドレインキッス:積み切ってしまえば恐ろしい技だが、所詮威力50ということを忘れてはいけない

瞑想:特殊耐久と火力、回復力全てに直結するが一段階ずつしか積めない。回復力が上がりづらいのは特に痛く、多少優位を取っていても素で火力のあるポケモンには押し切られかねない。

コットンガード:鉄の壁より綿の方が強いんだよ。

身代わり:ポリゴンZを止めうる麻痺以外の状態異常にも強く出たかったので採用。積めば割れなくなる。

火炎放射:鋼相手に。今回は防御面で隙を作らないことを優先したため不採用。


選出

そもそも選出を簡略化できるように組んだパーティなので至極単純。とりあえずヤミラミディグダバクガメス(+ハギギシリ)のうち一番対応出来そうなのを先発に選び、次にポリゴンZペロリーム(ほぼ前者)を選ぶ。
あと一枠は先発要員の中から刺さっているのが居れば添えるもよし、ポリZとペロリームを両方連れていくも良し。


~反省~

とにかく地面が重過ぎる。
地面耐性が一切無い上に、メインのポリゴンZは電気タイプに化け、更に冷凍ビームを切っており、更にハギギシリも水技がアクアジェットしかない。舐め過ぎである。
更に、「岩石封じで得たSの優位を生かしてZテクスチャー、軽業を発動させる」というパーティコンセプトにトリックルームが真っ向からぶっ刺さっており、これに対抗する術が実質ヤミラミの挑発しかない。

これによりトリルミミッキュが非常に辛く、現に準決勝、三位決定戦ともにトリルミミッキュに敗北している。
特に先に述べた地面がゲロゲロなことと相まってトリルカラカラはあまりにどうしようもなく、準決勝で当たった生さんがまさにそれだったので順当な敗北だった。そもそもカラカラ出てくる前に負けてるし。

一応言い訳してくとトリックルームは完全に忘れていた訳ではなくて、ヤミラミの項で述べた通りポリゴンZペロリームがどちらも時間稼ぎが出来るので最低限の起動阻止としての挑発があれば十分だと思っていたというのが一つ。

トリルミミッキュに関しては、自分がミミッキュのタイマン性能を非常に高く評価していたため、このルールでも他にトリルが出来るポケモンがいっぱい居るのにわざわざ希少な性能を持つミミッキュでやる必要が無いと考えて半分切っていた節がある。
これに関しては完全に環境を読み違えたという感じ。

地面耐性に関しては流石に頭がお粗末としか言いようがない。対面系に比べてそこまでタイプバランスに拘る必要が無いとはいえもうちょっとどうにかなっただろ。タイプバランスチェッカー、使おうね!
ちなみに地面の中でも特に輝石ドンメルが重かった。

良かった点としてはヒートロトムが多かった(KP4位)環境にバクガメス採用が刺さった点だろうか。吼える採用バクガメス、中々良いですよ。


BV

予選
1戦目 ZHVW-WWWW-WWWY-9U5D
2戦目 VJAW-WWWW-WWWY-9UDB
3戦目 UJDG-WWWW-WWWY-9UG6
準決勝 2EUW-WWWW-WWWY-9UYA
3位決定戦 6JNW-WWWW-WWWY-9UKM


ここまで読んで頂きありがとうございました。