Only1Battle運営本部

Lv1ポケモン限定大会「Only1Battle」の運営ブログです。

「Lv1」と「Lv50」の違いについて。

こんにちは、生です。

先日お知らせした通り、1月28日(土)にSM環境初のLv1大会を開催することになりました。
それにあたって、Lv1バトル未経験者の方向けに「Lv1バトルは普通のバトルと何が違うのか」をこの記事に記させて貰います。


Lv1バトルと言うのは名前の通り、Lv1のポケモンのみを使用して対戦するルールです。
必然的にLv進化やなつき進化のポケモンは使用不可能となり、それに伴って環境を形成するポケモンの種類が通常ルールとは大きく異なるほか、ステータスが極端に低い故に特性やアイテムの使い勝手にも変化が現れ、独特の対戦を楽しめるルールとなっています。

公式で開催している「スペシャルルール」の様な今までと違った環境の考察が好きな人は好きになれるんじゃないでしょうか。

では、具体的にはどういう違いがあるのかを説明したいと思います。


・個体準備が簡単

このルールでは、Lv1ポケモンのみ使用可能なのでLvを上げる必要がないのは勿論、種族値によっては個体値を妥協しても理想個体と同じ実数値になる場合があり、厳選の時間も大幅に短縮されます。
具体例を挙げると、メレシーは個体値6Vでも個体値オール0でも実数値は同じになります。

なぜその様な事になるのかと言うと、Lv1時のステータスが以下の様に決定されているからです。

種族値個体値/2Lv1時の実数値
0~49
5(11)
50~99
6(12)
100~149
7(13)
150~1998(14)
200~2499(15)
250~10(16)
※小数点以下は切り捨てで計算、括弧内の数字はHPの場合の値

例えば、種族値35のポケモン個体値30or31の時のみ実数値が6になりますが、種族値だけで50ある様なポケモン個体値が0でも6になる訳ですね。

必要な個体値種族値によって異なるためその都度計算する必要がありますが、卵を割る個数自体は通常ルールよりも格段に少なくなるので、この事は頭に入れておくと良いと思います。

計算するのが面倒臭い、という方向けに種族名を入力するとそのポケモンに必要な最低個体値を算出する機能を備えたExcelシートをフォロワーさんが作ってくださいました。
Lv1個体が存在するポケモン最大実数値も一覧に纏められていて、考察の際にとても便利です。

こちらのツイートからダウンロード可能です。


また僕が開催する大会では、Lvを上げずに努力値を振るのが難しかった頃の名残で努力値振り自体を完全に禁止しています。なので努力値振りの手間も省けます。楽ですね。



・ステータスが低い

もう一つLv1バトルの特徴として、ステータスの低さとそれに因んだ様々な変化があります。

一番代表的なものを上げると、Lv1では性格で上昇補正を掛けてもステータスが上昇しません。
元の数値が一桁なので、ステータス小数点以下を切り捨てるこのゲームでは意味を成さないんですね。

逆に下降補正だけはしっかり働き、ステータス合計値が下がってしまうので、基本的にこのルールでは「まじめ」や「がんばりや」などの無補正の性格が採用されます。

こういったステータスが低いからこそ起きる現象がLv1対戦にはいくつも存在します。


・「オレンのみ」「きのみジュース」が強い


オレンのみきのみジュース

Lv1対戦における平均的なHPの値は「12」です。
「オレンのみ」はHPが半分以下になった時に10回復、「きのみジュース」は20回復です。つまりほぼ全回復します。一目でわかる強さ。

とりわけ、「がんじょう」のポケモンにこれらを持たせHP1で耐えた後に全回復したり、「しゅうかく」でオレンのみを持たせて延々と回復したり、といった戦術が強力です。


・火力アップアイテムの使用感が普段と若干異なる

こだわりハチマキこだわりメガネいのちのたまあおぞらプレート

通常のルールでは「鉢巻持てば与ダメ1.5倍」「プレートなら1.2倍」程度の認識で通用しますが、ステータスが低いこのルールではそういった考え方が全く通用しません。

「鉢巻を持たせるより珠を持たせた方がダメージが高い」
「プレートを持たせた方がダメージが出る」

こういう現象が当たり前のように発生します。

具体例を挙げるとキリがないので此処には書きませんが、ポケモンに持たせる持ち物を選ぶ際はしっかりダメージ計算ツールなどを利用し最適な持ち物を見極めるようにしましょう。


(詳しい仕組みが知りたい人はポケモンのダメージ式を自分で検索しよう!)


・技の威力と与えるダメージがあまり比例しない

技の威力が〇倍になれば与えるダメージも〇倍になる、という常識も通用しません。

なみのり」と「ねっとう」でダメージが変わらなかったり、逆に「技の威力を80から90に変えたら与ダメが1.5倍になった」みたいなのも起こり得ますので技を選ぶ際にもダメージ計算は欠かさないようにしましょう。


・「スキルリンク」が超強力

091573214m

特性「スキルリンク」を持つポケモンは、いかなる状況でも必ず最低「5」ダメージ与えることが可能です。このルールでは大体のポケモンのHPが12です。痛いですね。

能力ランクの変化も無い等倍の相手だと、火力アップアイテム無しでも1撃で吹き飛ばしたりします。怖いですね。

ここだけ雑な書き方をしましたがそれだけ雑に強いと思ってください。パルシェンは強力な積み技の存在もあってこのルール屈指の最強ポケモンなので、対策はしっかりしておきましょう。


・「たべのこし」の回復量のみで無限戦法が成立するポケモンがいる

223546たべのこし

HP種族値が49以下のポケモンは、あえて個体値を低くする事によって(低くする必要のないポケモンもいる)HPの実数値を11にすることが出来ます。
最大HP11のポケモンは、身代わりを出した時に消費されるHPが2となり、毎ターン1回復できる「たべのこし」を持たせれば「まもる」と「みがわり」を交互に使用するだけでHPを減らす事なくターン数を稼ぐ事が可能になります。

ターン数を稼ぐ事自体がアドバンテージに繋がる「ムラっけ」持ちのテッポウオや、「いたずらごころ」で安定して上からまもみがを出来るモンメンが特に強力です。


・S操作わざが優秀

このルールに存在するポケモンの多くは素早さが6か7のどちらかです。
ステータスは端数切捨てで計算されるので、どちらも能力ランクを一段階下げる事によって4まで下げる事が可能です。
このルールで最も低い素早さ実数値は、性格で下降補正を掛けている場合を除いて。「がんせきふうじ」や「じならし」、「ねばねばネット」などで素早さを一段階下げれば、確実に前述のポケモン達の上を取ることが出来ます。

殆どのポケモンの素早さが同じ数値になってしまうこのルールでは、「トリックルーム」や「おいかぜ」を含めたこれらの操作技は同速ゲー=運ゲーを回避する手段として非常に重宝されています。


記事は以上になります。
ざっと触れた程度ですが、何か考察の手がかりにでもなれば幸いです。

後日、Lv1バトルにおける環境上位ポケモンをまとめた記事を公開する予定ですので、そちらも併せてご覧ください。(追記:公開されました。→LV1バトルの環境を取り巻くポケモンについて )